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新年のご挨拶

 皆様にはよき新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。旧年中は当園並びに各居宅サービスの事業運営に格別のご理解とご支援を賜りましたこと深く感謝申し上げます。

 

 さて、昨年8月、社会保障制度改革国民会議の報告書が提出され、それを踏まえた『持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律(プログラム法)』が12月5日に成立しました。翌日には『改正生活保護法』、『生活困窮者自立支援法』が相次いで成立。そして、年明けの通常国会に『改正介護保険法案』、『改正医療法案』が提出されます。また、「社会福祉法人の在り方に関する検討会」でのとりまとめも5月頃に提出されます。

 今回の制度の見直しは、“地域包括ケアシステムの構築と介護保険制度の持続可能性の確保”を基本的な考え方としています。その中で、特別養護老人ホーム(=社会福祉法人として)は「介護老人福祉施設サービスの提供」だけに留まらず、これまで実施してきている社会福祉事業にプラスOne(制度外の支援サービス活動)への取り組みが求められています。

 現在、取り組み中の科学的介護の実践による“介護の専門性”を地域に還元する意味においても、新年度は地域の生活課題に柔軟に対応し、積極的に地域へ出ていこうと考えております。

 また、「生活困窮者等への援助」については、済生会独自の生活困窮者支援事業(第二次なでしこプラン)にベクトルを合わせていきたいと思っております。

 本年(新年度)につきましても白寿園の経営方針に基づき、これを事業活動の柱としながら、ご入所者・ご利用者・ご家族・関係機関・地域へ、より貢献できる施設運営に職員一同努めてまいります。

 

[白寿園 経営方針]

1.高齢者が可能な限り住み慣れた地域で安心して生活ができる支援づくりを行う。

 

2.高齢者の人権を尊重し、個人の尊厳に配慮した質の高いサービスを提供する。

 

3.関係法令、諸規程はもとより、法人の理念や社会的ルール・モラルを遵守した経営に努める。

 

4.福祉人材の確保並びに職員育成の充実に積極的に取り組み、職員が仕事を通じて働きがいを実感できる職場づくりを目指す。

 

【次年度の具体的な取り組み】

1は、①在宅での生活を支える多様なサービスの提供として、イ)緊急短期入所受入のための緊急用空床(1床)を確保。ロ)在宅・入所相互利用(ホームシェアリング)のための個室を確保。②医療ニーズの高い高齢者に対し、医療・介護等サービスを切れ目なく提供するために、島根県済生会3施設のMSW・ケアマネ・相談員間における連携を強化。③特養の機能を活かした中山間地域における高齢者生活支援モデル事業への参画。

2は、①「科学的根拠に基づいた自立支援介護の実践」の継続。②高齢者虐待(身体拘束)防止研修の実施。③人権擁護研修の実施。④小集団活動(職員参加のサービス改善の取り組み)の継続。

3は、①本部主催「コンプライアンス研修」の資料を活用して全職員に説明(年1回実施)。②個人情報保護に関する研修の実施。③事業所としてのコンプライアンス(法令遵守)の徹底。

4は、①人材育成制度と体系的研修プログラム構築のための介護職におけるリーダー養成の段階的研修の実施。②次世代経営リーダーの養成(施設外研修の活用)。③「腰痛予防対策指針」の説明と職場での実践。④介護休業・介護休暇取得の推奨。⑤職場のハラスメント対策の周知。

 

 以上の取り組みについて、職員一丸となって努めてまいります。

 皆様におかれましては、本年も変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

白寿園 園長 盆子原 峰雄